『新編教えるということ (ちくま学芸文庫 オ 6-3)』
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(著) 大村はま
ISBN:4480082875
ユニークで実践的な指導で定評のある著者が、教師の仕事のあれこれや魅力のある教室作りについて、きびしくかつ暖く説く、若い教師必読の一冊。
50年に及んで一教師として教育実践の場に立ち、退職後も新しいテーマを研究・発表しつづけている著者が、本当に“教える”ということはどういうことなのか、具体的な数々のエピソードを通して語った表題作「教えるということ」をはじめ、「教師の仕事」、「教室に魅力を」、「若いときにしておいてよかったと思うこと」を収録。プロの教師としてあるべき姿、教育に取り組む姿勢について、きびしくかつ暖かく語る。教育にかかわる人をはじめ、教育に関心をもつすべての人々、とくにこれからの社会を担う若い人々に贈る一冊。
目次
教えるということ
長い教師生活のなかで
教師の資格
教えない教師
無責任な教師
ほんものの教師
教師の仕事
教師志望の動機
素人教師と玄人教師
職業人としての技術
職業意識に徹する
教師の仕事の成果
教室に魅力を
教室の魅力とは
単元学習の魅力
魅力を生まない教室
若いときにしておいてよかったと思うこと
文庫版あとがき
以下読書メモ
from:2025/4/14
言ってもやらない人にやらせることが、教師の技術
書く練習をするときに、「書く練習をしなさい」というのではだめ
書くこと、書きたいことが胸にない状態では書く練習はできない
書くことが心にない人は書き表すわけにはいかない
それから、書かないとしかられると思って書くことがありますが、そういうのはほんとうに書きたいとういことがわいてこない状態で書かせると、つまらないことをダラダラと書いたりします。それでは書くことの練習にはならないのですが、似て非なる練習のようなことをしたことが、練習したことになってしまったりします。書く練習をしようと思ったら、まず書き表したいことを心にもたせることです。書くことが胸からあふれそうな、そういう状態を子どもにつくって、思わずそれを書きたくなるように、それからそれへと展開していくようにさせなければならないでしょう。そういう気持ちにさせるのは、専門職の教師でないとなかなかできないものです。
非常に重要な指摘。
ノートや原稿用紙に文字を記すことが、ここでいう「書くこと」ではない。
「書き表した」というような思いを書き表すことが、ここでいう「書くこと」。
立派な内容である必要はない。何かしら胸からあふれそうな、言ってみたい気持ちを持っているようなものを表現するということ。
Cosenseの日ごとノートは、他の人の書き込みに刺激を受けて、何か書きたいという気持ちが起こりやすいので、書きやすいという点は多少ある。
書きたいことを育む
書くためには、書きたくなるような何かを心に育むこと
ライティングのレッスンのスタートは、その辺りからになるだろう。
記述の訓練ではなく、表現の訓練という感じか。
from 2025/4/25
菊池寛の「形」という短編
生きた教材 → 生きた知識
たとえよい方法であっても、毎回同じでは、同じだということだけで、もう咎になるのではないか
学習記録の目次をつけさせる
2025/5/2
単元学習
同じ教材、同じ方法、これがいちばんまずいと思います。スタートラインが一緒で、同じ教材で、同じ方法でしたら、同時にゴールにはいらないのが、あたりまえです。ですから、これがいちばん、劣等感だとか、優越感だとかをつくるでしょうし、劣等感や優越感は自分の成長を本気でみつめることの妨げになります。ほんとうの成長の喜びを得させられないことになります。
ほんとうに、おもしろいことを、一生懸命やっている、その心の中に、人と比べる隙間はないと思います。
そこに思い違いがあって、みんなが勉強を進めるときに、ただ指示を与えるだけで、子どものするあとをついていくというか、子どものすることを傍観しているというか、指導が切れてしまうのです。「いろいろできたね」とか、「よく考えたね」とか、そんなことは言われるかもしれませんけど、その子なりに、もう一息、奮い立たせるものがない、ここというところに、もっていくことができないで、子どものあとにつくというか、ほめたり、励ましたりするので精いっぱいというふうになりますと、それが、単元学習のあぶないところだと思います。
2025/5/3
みなさんも何かうまくいったこと、うまい発言ができたり、うまい指導ができたりすることがあるでしょう。教室の中で、ぱっと。それをすばやく書きとめておいて、自分の宝にさなるとよいと思います。それはびっくりするような自分の栄養になるものです。
自分の仕事に愛情がなければ育つことはありません。
2025/5/3 読了
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